全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)は12日、国内旅行の活性化と観光立国の実現を目指す「第15回国内観光活性化フォーラムinくまもと」を熊本市で開催。3月から12月まで「熊本県送客キャンペーン」を実施し、全国の会員が総力で熊本県へ10万人を送ることを決定した。
ANTA会員の旅行会社のほか、観光行政担当者、運輸機関、一般来場者も含め1300人以上が集まった。本部の「行こうよ熊本 元気な九州」、地元の「火の国くまもと 来てはいよ」を大会スローガンとして、熊本を中心とした国内観光の情報を発信した。
主催者あいさつで二階会長は「熊本地震の発生から間もなく4年を迎える。ANTAは、熊本の観光の発展のために全国の会員5600社が力を合わせて取り組む」と強調した。
基調講演では観光庁長官の田端浩氏が、最近の観光行政について語った中で新型コロナウイルスによる肺炎にも触れ、「宿泊事業者や旅行関係者に向けて運輸局に相談窓口を設けている。活用してほしい」と呼び掛けた。その後、くまモンと共に熊本県知事の蒲島郁夫氏が登場。ANTA会員に「地震への対応が今、スムーズに進んでいる。この創造的復興を熊本のさらなる発展につなげたい。旅行業としての支援をこれからもお願いしたい」と依頼した。
また、地元出身のタレント、コロッケ氏がモノマネも披露しながら熊本の観光などを語った。
19年に実施した「福島県送客キャンペーン」では、10万人の目標を上回る14万1352人の送客を達成。多くの送客を行った優秀会員として東日本トラベル、越後交通、KMQツーリストに対して表彰状が贈られた。
多くの来場者が集まった国内観光活性化フォーラムinくまもと